はじめに

e-Govは、国が運営する電子申請サービスです。行政手続のオンライン申請に利用されており、各種許認可申請や届出などをインターネット上で行うことができます。

本記事では、e-Govアカウントの作成方法を初めて利用する方にも分かりやすく解説します。

e-Govとは

e-Gov(イーガブ)とは、国が運営する電子政府の総合窓口です。

行政手続のオンライン申請や各種行政情報の確認などを行うことができ、近年は多くの行政手続がe-Govを通じて利用できるようになっています。

以前は行政手続というと、

  • 窓口へ行く
  • 書類を提出する
  • 郵送でやり取りする

という方法が一般的でした。

しかし現在では、多くの手続についてインターネット経由で申請できるようになり、時間や場所を選ばず手続を進められるようになっています。

特に平日に役所へ行く時間が取りにくい方にとっては、大きなメリットがあるサービスといえるでしょう。

私は実際に軽自動車の車庫証明申請に利用しています。また、新しく人を採用した際の雇用関係の届出にも利用しました。

e-Govでできること

e-Govではさまざまな行政手続を利用できます。
主なものとしては次のような手続があります。

  • 各種許認可申請
  • 行政機関への届出
  • 電子申請の状況確認
  • 補正対応
  • 電子納付に関する手続

利用できる手続は年々増加しており、今後も行政のデジタル化に伴って活用の場面が広がることが予想されます。

利用料金

e-Govアカウントの作成自体に費用はかかりません。
アカウント登録は無料で行うことができ、維持費なども発生しません。

そのため、今すぐ利用予定がなくても、将来的に行政手続を電子申請する可能性がある方は、あらかじめアカウントを作成しておくのもよいでしょう。

e-Govアカウント作成前に準備するもの

e-Govアカウントの作成はそれほど難しい手続ではありませんが、事前に必要なものを準備しておくとスムーズに進めることができます。

ここでは、アカウント作成前に準備しておきたいものについて解説します。

必須のもの

メールアドレス

e-Govアカウントの作成にはメールアドレスが必要です。

アカウント登録時には、まずメールアドレスを登録し、その後送信される確認メールから本登録を行います。

そのため、

  • 現在利用できるメールアドレス
  • 受信可能なメールアドレス

を用意しておきましょう。

フリーメール(GmailやYahoo!メールなど)でも登録可能です。

なお、登録後もログイン通知や各種連絡が届く場合がありますので、普段から確認できるメールアドレスを利用することをおすすめします。

あると便利なもの

スマートフォン

e-Govではセキュリティ向上のため、二要素認証を利用することができます。
二要素認証を設定する場合は、スマートフォンがあると便利です。

認証アプリを利用することで、第三者による不正ログインのリスクを軽減できます。

現在では多くのオンラインサービスで二要素認証が採用されており、e-Govにおいても設定を検討しておくと安心です。

認証アプリ

二要素認証を利用する場合は、認証アプリをインストールしておきます。

代表的な認証アプリとしては次のようなものがあります。

  • Google Authenticator
  • Microsoft Authenticator

いずれも無料で利用できます。

アカウント作成後に設定できますので、事前にインストールしておくと作業がスムーズです。

マイナンバーカードは必要?

e-Govアカウントを作成するだけであれば、マイナンバーカードは必須ではありません。

メールアドレスがあればアカウント登録を行うことができます。

そのため、

「とりあえずe-Govを使えるようにしたい」

という場合は、マイナンバーカードがなくても問題ありません。

ただし、利用する行政手続によっては本人確認のためにマイナンバーカードが必要になる場合があります。

将来的にさまざまな電子申請を利用する予定がある方は、マイナンバーカードも準備しておくとよいでしょう。

ICカードリーダーは必要?

以前は電子申請でICカードリーダーが必要になるケースが多くありました。

しかし現在では、スマートフォンを利用した本人確認に対応している手続も増えています。

また、e-Govアカウントの作成自体にはICカードリーダーは必要ありません。

そのため、まずはアカウントを作成し、必要になった段階で準備を検討すれば十分でしょう。

準備ができたらアカウント作成へ

ここまでの内容をまとめると、e-Govアカウントの作成に最低限必要なものはメールアドレスだけです。

スマートフォンやマイナンバーカードは必須ではありませんが、今後e-Govを活用していくのであれば準備しておくと便利です。

次の章では、実際にe-Govアカウントを作成する手順を画面に沿って解説します。

e-Govアカウントの作成手順

ここからは、実際にe-Govアカウントを作成する手順を解説します。

アカウント作成は無料で行うことができ、特別な知識がなくても10分程度で完了します。

パソコンからでもスマートフォンからでも手続は可能ですが、今後の電子申請作業を考えるとパソコンでの登録がおすすめです。

STEP1 仮登録を行う

まずはe-Govのアカウント登録ページへアクセスします。

アカウント作成はメールアドレスを登録することから始まります。

メールアドレスを登録する

アカウント登録画面を開いたら、利用するメールアドレスを入力します。

入力したメールアドレス宛に確認メールが送信されるため、受信可能なメールアドレスを使用してください。

入力内容に誤りがないことを確認したら、登録を進めます

仮登録メールを受信する

登録が完了すると、入力したメールアドレス宛に確認メールが送信されます。

メールが届かない場合は、

  • 迷惑メールフォルダ
  • プロモーションフォルダ
  • メールアドレスの入力ミス

などを確認してみましょう。

メール本文に記載されたURLへアクセスすると、本登録へ進むことができます。

STEP2 本登録を行う

仮登録メールに記載されたURLをクリックすると、本登録画面が表示されます。

ここではパスワードの設定や利用者情報の入力を行います。

登録URLへアクセスする

パスワードを設定する

ログイン時に利用するパスワードを設定します。

パスワードは第三者に推測されにくいものを設定しましょう。

また、今後e-Govを利用する機会が増える可能性もありますので、安全な場所に保管しておくことをおすすめします。

利用者情報を入力する

続いて利用者情報を入力します。

氏名や連絡先など、画面の案内に従って必要事項を入力していきます。

入力内容に誤りがあると後の手続で支障が生じる可能性がありますので、入力後は必ず内容を確認しましょう。

利用規約を確認する

利用規約を確認し、内容に同意したうえで登録を完了します。

登録が正常に完了すると、e-Govアカウントが作成されます。

STEP3 ログインする

アカウント作成が完了したら、実際にログインしてみましょう。

ログイン画面で、

  • 登録したメールアドレス
  • 設定したパスワード

を入力します。

正常にログインできれば、アカウント作成は完了です。

初回ログイン時には追加の設定画面が表示される場合がありますので、画面の案内に従って進めてください。

アカウント作成が完了したら

ここまででe-Govアカウントの作成は完了です。

ただし、安全に利用するためには二要素認証の設定をおすすめします。

二要素認証を設定しておくことで、不正ログインのリスクを大幅に軽減することができます。

次の章では、初回ログイン後に設定しておきたい二要素認証について解説します。

初回ログイン後に設定しておきたいこと

e-Govアカウントの作成が完了したら、そのまま利用を始めることもできます。

しかし、大切な個人情報や申請情報を扱うサービスですので、セキュリティ対策も忘れてはいけません。

特におすすめしたいのが「二要素認証」の設定です。

少し手間はかかりますが、一度設定してしまえば安心して利用できるようになります。

二要素認証を設定する

二要素認証とは、メールアドレスとパスワードによる認証に加え、スマートフォンの認証アプリを利用して本人確認を行う仕組みです。

仮にパスワードが第三者に知られてしまった場合でも、スマートフォンがなければログインできないため、不正アクセスのリスクを大幅に減らすことができます。

インターネットバンキングや各種クラウドサービスでも広く採用されている仕組みであり、e-Govでも設定しておくことをおすすめします。

認証アプリを準備する

二要素認証を利用するためには、スマートフォンに認証アプリをインストールする必要があります。

代表的なアプリとしては次のようなものがあります。

  • Google Authenticator
  • Microsoft Authenticator

どちらも無料で利用できますので、普段利用しているものを選べば問題ありません。

二要素認証の設定方法

e-Govの設定画面から二要素認証を選択すると、QRコードが表示されます。

スマートフォンの認証アプリでQRコードを読み取ると、ワンタイムパスワードが表示されるようになります。

その後、表示されたワンタイムパスワードをe-Govに入力すれば設定完了です。

設定が完了すると、次回以降のログイン時にはメールアドレスとパスワードに加えて、認証アプリに表示されるコードの入力が求められるようになります。

バックアップコードを保管する

二要素認証を設定すると、バックアップコードが発行される場合があります。

バックアップコードは、スマートフォンの故障や機種変更などによって認証アプリが利用できなくなった際に使用するものです。

バックアップコードを紛失すると、アカウントへのログインが困難になる可能性があります。

そのため、

  • 印刷して保管する
  • パスワード管理ソフトに保存する
  • 社内で適切に管理する

などの方法で安全に保管しておきましょう。

パスワードの管理にも注意

二要素認証を設定していても、パスワード管理がおろそかでは意味がありません。

パスワードは他のサービスと使い回さず、推測されにくいものを設定しましょう。

また、メモを机の上に貼るなど、第三者が簡単に確認できる状態は避けるべきです。

セキュリティ対策は最初に済ませておこう

e-Govは行政手続に利用する重要なサービスです。

後回しにしてしまうと、設定を忘れたまま利用を続けてしまうこともあります。

アカウントを作成したら、まずは二要素認証を設定し、安全な状態で利用を始めることをおすすめします。

よくあるトラブルと対処法

e-Govアカウントの作成自体はそれほど難しいものではありません。

しかし、初めて利用する方の中には、途中でエラーが発生したり、設定方法が分からなくなったりするケースもあります。

ここでは、よくあるトラブルとその対処法を紹介します。

登録メールが届かない

e-Govアカウント作成で最も多いトラブルの一つが、確認メールが届かないというケースです。

メールが届かない場合は、まず次の点を確認してみましょう。

  • メールアドレスの入力ミスがないか
  • 迷惑メールフォルダに振り分けられていないか
  • プロモーションフォルダに入っていないか
  • 受信拒否設定がされていないか

特にGmailなどのフリーメールでは、自動的に別フォルダへ振り分けられることがあります。

メールが見当たらない場合は、すべてのフォルダを確認してみましょう。

ログインできない

アカウント作成後にログインできない場合は、次の点を確認してください。

  • メールアドレスに誤りがないか
  • パスワードを正しく入力しているか
  • 大文字・小文字を間違えていないか
  • 全角文字が混ざっていないか

パスワードはコピー&ペーストではなく、手入力で試してみると解決することもあります。

また、ブラウザに保存された古い情報が原因となる場合もありますので、一度ブラウザを閉じて再度ログインを試してみましょう。

二要素認証がうまくいかない

二要素認証を設定した際に、

「認証コードが違います」

というエラーが表示されることがあります。

この場合はスマートフォン側の時刻設定を確認してみてください。

認証アプリは端末の時刻を基準としてワンタイムパスワードを生成しています。

スマートフォンの日時設定が手動になっている場合、認証に失敗することがあります。

日時設定を「自動設定」に変更したうえで再度試してみましょう。

QRコードを読み取れない

認証アプリの設定時にQRコードを読み取れない場合があります。

主な原因としては、

  • 画面が小さい
  • ピントが合っていない
  • 画面の明るさが不足している

などが考えられます。

パソコン画面の明るさを上げたり、スマートフォンとの距離を調整したりすることで解決することがあります。

パスワードを忘れてしまった

パスワードを忘れてしまった場合は、ログイン画面から再設定手続を行うことができます。登録したメールアドレスが利用できる状態であれば、多くの場合は再設定が可能です。
そのため、登録に使用したメールアドレスは変更や削除を行わず、継続して利用できる状態にしておくことをおすすめします。

機種変更したらログインできなくなった

スマートフォンを機種変更した後にログインできなくなるケースもあります。

これは認証アプリのデータが引き継がれていないことが原因である場合があります。

機種変更前には、

  • 認証アプリの引継ぎ設定
  • バックアップコードの保存

を行っておくと安心です。

特にバックアップコードは、万が一の場合にアカウントを復旧するための重要な情報です。

困ったときは公式サポートも活用しよう

ここまで紹介した方法でも解決しない場合は、e-Govのヘルプページやサポート窓口を利用することをおすすめします。

無理に設定を変更したり、何度もログインを繰り返したりすると、かえって状況が分かりにくくなることがあります。

落ち着いてエラーメッセージを確認し、一つずつ原因を切り分けていきましょう。

アカウント作成後はいよいよ電子申請へ

e-Govアカウントの作成と初期設定が完了すれば、電子申請を利用する準備はほぼ整いました。

次の章では、軽自動車の車庫届出を行う際にe-Govをどのように利用するのか、その概要について解説します。

軽自動車の車庫届出でe-Govを利用する流れ

e-Govアカウントの作成が完了したら、いよいよ電子申請を利用する準備が整います。

軽自動車の保管場所届出(車庫届出)を電子申請する場合も、まずはe-Govアカウントが必要になります。

実際の手続の流れは次のとおりです。

STEP1 必要書類を準備する

まずは電子申請に必要な書類を準備します。

地域や申請内容によって異なる場合がありますが、一般的には次のような書類が必要となります。

  • 保管場所届出書 →電子申請する場合は不要です。
  • 保管場所使用承諾証明書 (駐車場を借りている場合)
  • 自認書 (自分の土地に車を停める場合)
  • 保管場所の所在図・配置図

電子申請では、これらの書類をPDFデータとして提出することになります。

STEP2 e-Govから申請する

必要書類が準備できたら、e-Govへログインします。
対象となる手続を選択し、必要事項を入力して申請を行います。

入力内容や添付書類に不備があると補正を求められる場合がありますので、送信前にしっかり確認しましょう。

STEP3 審査を待つ

申請後は管轄の警察署による審査が行われます。

電子申請であっても審査そのものが省略されるわけではありません。

入力内容や添付書類に問題がなければ、そのまま手続が進められます。

STEP4 手続完了

審査が終了すると手続が完了します。

従来の窓口申請と比較して、警察署へ出向く回数を減らせることが電子申請の大きなメリットといえるでしょう。

ただし、運用方法は都道府県によって異なる場合がありますので、事前に管轄警察署の案内も確認しておくことをおすすめします。

まとめ

e-Govアカウントの作成は無料で行うことができ、特別な知識がなくても比較的簡単に登録できます。

電子申請というと難しいイメージを持たれる方もいますが、実際にはメールアドレスさえあれば作成を始めることができます。

また、二要素認証を設定しておくことで、安全に利用できる環境を整えることも可能です。

今後は行政手続の電子化がさらに進むことが予想されます。

軽自動車の車庫届出をはじめ、さまざまな手続をオンラインで行うためにも、早めにe-Govアカウントを取得しておくとよいでしょう。

なお、実際に軽自動車の車庫届出を電子申請する方法については、別記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

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