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行政書士で独立開業する前には修行すべきです!

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行政書士の独立開業を紹介しているサイトはたくさんあります.

そのなかで行政書士としての経験をしないで開業しましたという情報があったりします。

私はこの意見には反対でして、行政書士として独立開業する前には必ず行政書士事務所で修行すべきだと思います。

キャリアスタート

目次

修行なしでプロの仕事はできない

行政書士の仕事は法律や規則に基づいて書類作成や手続きを行うことです。

作成する書類の種類も多いですし、手続きごとに守るべき規則も多いです。

1つの仕事にいくつかの方向からアプローチできる場合もあり、どの選択肢がお客様にとって最適なのかを見極める力を養うべきです。

例えば自動車税を滞納してしまっている車にもう一度乗る場合

私の専門は自動車登録関連なので自動車登録の登録についての例えです。

車検が切れていてさらに自動車税を払っていない車があるとします。

これをもう一度乗れるように登録したいという相談があった場合は2通りの方法があります。

  • 自動車税を払って車検をとって乗る
  • 廃車にしてから新規車検をとって乗る

この2つで『廃車をしてから新規車検をとる』というほうが圧倒的にお金がかかりません。

なぜなら、車検が切れたら自動車税は課税保留となって課税されないので、払ってないまま廃車をしても問題がないのです。

それが、『自動車税は払ってから車検をとる』ほうを選ぶと車検が切れてから乗っていない分の自動車税もさかのぼって支払わなくてはいけなくなってしまいます。

車検と税金の両方の知識がないとこの自動車税を節約する方法はたぶん浮かばないでしょう。

プロとしての経験と知識が活かされる場面ですね。

1円でももらったらプロ

私がどこかで聞いた言葉に『1円でももらったらプロ』という言葉がありました。

この言葉は行政書士として働き始めて5年ほどたったときに聞いたのですが、とっても私の胸に響きました。

忘れていた感覚を思い出させてくれたので今でも良く覚えています。

お客様からお金を頂く以上はこちらもプロとしての仕事を提供すべきです。

これから行政書士として仕事をしていくなら、プロとしての最低限の品質を確保できるようになってから独立開業に向けて準備するようにしてほしいです。

例えば相続の仕事に関して考えてみてください。

相続で相談に来てくださった方は最初で最後の手続きになることがほとんどでしょう。

そういった方に対して初心者だから大目に見てねなんて私だったら言えません。

よっぽどレアケースでない限り、お客様の状況にあった最適な手続き方法がとれるようになるまでは修行して経験を積んでおきたいですね。

例外もあります

以前に法律を扱う仕事についていた経験があったり、前職で行政事務の申請を扱ったことがあるなどの経験があるなら話はべつです。

もちろん書類作成についての質はプロレベルにしておく必要はあります。

知識と少々の経験があるなら最初からどんどんと仕事をこなしていけば、やがて一人前のプロ行政書士になれるでしょう。

行政書士事務所に就職して修行

修行をする方法として一番のおすすめがやはり正社員として行政書士事務所に就職することです。

このときは行政書士会に登録していなくても良いでしょう。

行政書士会に登録すると年会費を支払う必要があるのでもったいないだけです。

その分を独立するときのために資金として貯金しておきましょう。

行政書士事務所に就職するメリット

メリットは正社員扱いなので給料や福利厚生が期待できます。

ただ行政書士事務所の大半は個人事務所なので待遇には大きな差があるのが現実です。

あまり待遇の良くない事務所に就職してしまったら独立までの修行と割り切って知識と経験を蓄えることに専念しましょう。

社会保険や賞与などの待遇が良ければ長く働いても良いですし、独立するにしてもゆっくりと時間をかけて準備することができます。

行政書士事務所に就職するデメリット

デメリットは就職した行政書士事務所の待遇や環境が良すぎると独立心が失われます。

独立しなくても満足できる収入と不満のない人間関係などが合わさってしまうと、ずっとこのままでいいのではないかという感情がでてきます。

さらに長く働くといざ独立したくなっても身軽に動けなくなってしまうことがあります。

家族ができたり、住宅ローンを組んでしまったりするとなかなか簡単には職を変えられなくなってしまいますよね。

行政書士事務所でアルバイトとして修行

行政書士事務所にアルバイトとして入るのもおすすめです。

私が知っている事務所は正社員はほとんどいなくてアルバイトだけで業務が回っているところもあります。

働いている人は正社員になれないと嘆いていましたが、修行として経験を積む場と考えれば最高の環境でしょう。

行政書士事務所にアルバイトとして働くメリット

メリットは退職しやすいのと、複数の事務所を経験しやすいというのがあります

行政書士の業務範囲はとても広いので1つの事務所では十分な修行にならないかもしれません。

自分の扱いたい業務をやっていないかもしれませんので、アルバイトとして複数の事務所を経験するのも1つの良い手段ですね

参考までに私の事務所は自動車専門なので、それ以外の業務はからっきしわかりませんし仕事も受けません。

アルバイトという不安定な立場を逆に利用して自分のための勉強をしていきましょう。

行政書士事務所にアルバイトとして働くデメリット

デメリットはアルバイトなのであまり重要な仕事を任せてもらえない可能性があるということです。

修行のために入ったのにあまり業務をやらせてもらえないのは大きなロスですね。

でも、そんな環境でも少しでも身に付けられることは身に着けておきましょう。

業務の流れやお客様との接し方など学べることは多いと思います。

収入面でも時給なのでそれなりしかもらえないし社会保険もないかもしれません。

ハングリー精神をもって独立へむけての準備と割り切って毎日少しづつでも自分を成長させていきましょう。

最後の手段で通信教育

近場にどうしても行政書士事務所がない場合は資格予備校がやっている実務講座や行政書士会が主催している研修に参加してみましょう。

書籍もいくつかでているのでそちらで勉強する方法もあります。

ただ、通信講座や研修だけでは絶対的に経験不足です。

できることなら出稼ぎのような形態でも良いので行政書士事務所のある地域への引っ越しなども検討してみましょう。

今現在で行政書士事務所がない地域ならば自分が事務所を出しても稼げない可能性が高いです。

まとめ

行政書士として独立するなら修行をしましょう。

修行経験があることで独立したときに自信を持ってお客様の相談にのれるようになります。

自分の得意な業務や重点的にやっていきたい業務が見つかることもあります。

なによりプロとして仕事をしていくことができます。

行政書士のプロとして働いている自分を想像してみてください。

きっと輝いて見えるはずですよ。