行政書士としてやっていくにはできる限りのパソコンスキルは必要です。
では、できる限りのパソコンスキルとは?
現役行政書士である私が考える行政書士に必要なパソコンスキルを紹介します。
目次
独立開業するときに必要なパソコンスキル
行政書士として独立開業するときに必要だと思うパソコンスキル
- ホームページ作成能力or更新能力
- ネットリテラシー
- オンライン申請
- 業務専用ソフト
- SNS発信力
- 経理専門ソフト
- Excel・Wordの基礎
ホームページ作成能力or更新能力
独立開業してやっていくなら自社のホームページを作成できるか、外注でホームページを作成したなら更新能力が必要となります。
事務所の顔としてのホームページが今や必須の時代ですし、広告・宣伝にも幅広く活用していくスキルが必要となります。
逆に自社のホームページによってお客様を集めることができれば開業してからも順調にスタートできるでしょう。
資金に余裕があればホームページの作成は外注でも良いですが、情報が古くならないように最新情報に更新していくスキルは必要となります。
ネットリテラシー
ネットリテラシーとはネット上の情報を正しく検索し理解し活用できる能力という意味です。
今や必要な情報のほとんどはインターネット上で調べることができる一方で正しくない情報も溢れています。
何が正しくて何が正しくないのかを正確に判断するスキルは今後より一層必要となるでしょう。
行政書士に限らず現代人に求められるスキルです。
オンライン申請
日本政府が進めているe-Gov(イーガブ)電子政府の総合窓口を代表として行政機関に申請する業務がどんどんとオンライン申請を取り入れています。
私が専門の自動車登録業務にも『OSS(ワンストップサービス)』というオンライン申請で自動車登録をできるようにしようという流れがきています。
新車の登録はかなりの割合でOSS登録されているようですが、中古車に関してはまだ数%という現状です。
ただ、政府が力を入れている政策ですし自動車登録を管掌する国土交通省もこれまでにかなりの予算を費やしているので、どうにかこうにかOSSというオンライン申請サービスを広めていくはずです。
業務専用ソフト
自分が扱っていく業務に専用ソフトが開発されているようでしたら導入することをおすすめします。
行政書士が扱える書類は本当に多いです。
その全てを把握して業務をこなすのは至難の業です。
ソフト開発会社もそのあたりに目をつけたのか行政書士向けの業務補助ソフトが各種販売されています。
自動車登録もその例にもれず自動車登録専用ソフトがあり、私も毎日の業務に活用しています。
むしろ業務専用ソフトがないと日々の仕事が回らないぐらいに依存しています。
かなり出来が良いので本当に効率よく毎日の業務をこなすことができています。
もちろん専用ソフトだけで業務がこなせるわけではなく専門知識と合わさることで最高の組み合わせになります。
SNS発信力
パソコンスキルがどんなに優れていても最後は仕事をする本人の魅力や人柄によって事務所は評価されます。
誠実に業務をこなし、お客様に役立つ情報などをSNSを使って上手に発信することができれば事務所の運営の助けになることは間違いありません。
経理専用ソフト
事務所を運営していくなら切っていも切り離せないのが経理関係の仕事です。
個人で全てまかなえるならOKですが、税理士さんなどに依頼をするなら税理士事務所と連携のとれる経理ソフトを使用することになるでしょう。
あるいはクラウド会計ソフトのfreeeを利用するという選択肢もありますが、いずれにしろ経理関係のソフトは使えるようになる必要があります。
Excel・Wordの基礎
どんな職種でも現代ではExcel・Wordなしでは業務は成り立たないでしょう。
連絡文書を体裁を整えて作成するにはWordが必要でしょうし、Excelを使って分析なども必要となってきます。
Excelでマクロを組むといった難しいことはできなくても構いませんが表を作る、簡単な計算式を利用できるぐらいにはなっておきましょう。
勤務行政書士として必要なパソコンスキル
勤務行政書士として必要なパソコンスキルは雇い主次第ですが、ある程度はパソコンを使いこなせないと仕事にならないでしょう。
- 業務専用ソフト
- ネットリテラシー
- オンライン申請
- 経理専用ソフト (求められれば)
- Excel・Wordの基礎
業務専用ソフト
独立開業する場合と優先順位が変わりますが、業務専用ソフトは使えるなるようにならないといけません。
就職した行政書士事務所によって使用しているソフトは異なると思いますが、勤務行政書士ならば先輩か先生が教えてくれますので安心してください。
むしろ早く操作方法を覚えて先輩や先生よりも使いこなせるようになることを目標にしましょう。
ネットリテラシー
ネットリテラシーはもはや現代人の必須スキルです。
独立開業するにしても、勤務行政書士として働くにしてもネットリテラシーは常に磨いておきましょう。
オンライン申請
オンライン申請は今後の行政事務ではかなりメインになりそうです。
できれば就職した行政書士事務所でのオンライン申請の導入を自分でやるぐらいの気持ちでいましょう。
すでに導入されていた場合はしょうがないですが、これからオンライン申請を始めようとしている状態なら自分から手を挙げて導入手続きをやりましょう。
今後、自分で独立するときの練習にもなりますので新しいことは自らチャレンジしていきましょう。
経理専用ソフト
これは本当に雇い主次第ですね。
やれと言われればやるしかないのが務め人のつらいところです。
もちろん経理担当として入所したなら使いこなす必要があります。
Excel・Wordの基礎
雇い主の先生がパソコンに疎い人でしたらExcel・Wordを使えるとかなり重宝してもらえます。
もともとExcel・Wordを活用していない事務所ならば難しいことはできなくても大丈夫です。
普通に表が作れて文章の体裁を整えることができるだけですごいと思われるでしょう。
パソコンに強いと職場のポジションをとりやすい
昔からある行政書士事務所だとパソコン関係の知識がほとんどないところもあります。
そういった事務所に入ってパソコン関係の設定やらソフトの使い方などを率先して請け負うと事務所の中での存在感がかなり増しますよ。
パソコンに強い人というポジションをとることができます。
さらに関連業務の最新情報を先に調べてメンバーや先生に教えるというポジションも取れるとなお良いです。
昔からある業務を専門にやっているところは昔ながらのやり方を続けていたりしますので、そこに新しい方法や新しいソフトの導入を先導できるともはやその事務所に欠かせない存在になれるでしょう。
当事務所で使用しているパソコンソフト
参考までに当事務所で使用しているパソコンソフトを紹介します。
- サンブリッジ (自動車登録専用ソフト)
- Excel・Word
- メールソフト
- Webブラウザー
たったこれだけで毎日の業務がつつがなく進行しています。
ほぼサンブリッジというソフトがあればOKという感じです。
サンブリッジとは
サンブリッジはヘルムジャパン株式会社が提供している自動車登録専門のソフトです。
このソフトの出来が最高なので宣伝しておきます。
自動車登録の行政書士を始めるならサンブリッジを導入しましょう。
まとめ
行政書士に必要なパソコンスキルを紹介しました。
ですが、職場環境や自分が選んだ業務によって必要となるスキルは異なってきます。
ここまで紹介してきたものは必ずマスターして、仕事をしていくなかで必要となったスキルを身に着けていきましょう。
どんな職業でも日々の勉強は欠かせません。
止まってしまったらそこで進歩が望めなくなるので毎日の積み重ねが大事です。