新車でも予備検査が必要なときがあります。
たとえば、完成検査終了証の期限が切れてしまった場合や、日本でまだ未登録の車をとりあえず検査を受けておきたい場合など。
もちろんどちらのパターンも新規登録するときと同時に検査を受けても良いのですが、万が一検査に合格しなかった場合に登録日がずれてしまって、納車日に間に合わないような事態を避けるためにも事前に予備検査を受けるのが無難です。
予備検査の必要書類等
- 完成検査修了証(発行される車の場合)
- 完検証等ファイル照会(完成検査修了証が電子データで発行されている場合)
- 通関証明書or輸入自動車特別取扱届出書(完成検査修了証のない車)
上記3点のうちのいずれかと、下記書類を合わせて申請します。
- 譲渡証明書
- 委任状
- 手数料納付書
- 申請書(OCRシート1号様式)
- 自動車検査票
- 検査印紙
必要書類等の解説
完成検査修了証(発行される車の場合)
完成検査修了証が発行されている車の場合は有効期間が切れていても登録するときには必要になります。登録窓口にはコピーを提出します。
完検証等ファイル照会
完成検査修了証が電子データで発行されている場合で予備検査を受けるときに必要になります。予備検査証の交付を受けるときはコピーではなく原本を提出します。
完検証等ファイル照会は運輸支局で発行してもらうものです。発行してもらうには、OCRシート1号様式に車の「型式指定番号」「類別区分番号」「車台番号」などを記入して登録の窓口に申請します。発行されたものに受付印が押印してあることを確認しましょう。
ただし、完検証等ファイル照会は予備検査証を発行してもらうときには運輸支局に回収されてしまいますので、予備検新規登録のときには不要です。
通関証明書or輸入自動車特別取扱届出書(完成検査修了証のない車)
輸入車で完成検査修了証の発行されない車の場合に用意します。登録窓口にはコピーを提出します。
上記3点のうちいずれかでOK
「完成検査修了証」・「完検証等ファイル照会」・「通関証明書or輸入自動車特別取扱届出書」はどれか1つで大丈夫です。というよりもどれか1つしか通常はないはずなので書類が足りないとは思わないでください。
譲渡証明書
完成検査修了証のない輸入車の場合は輸入した方からの譲渡証明書が必要です。
完成検査修了証が発行されている車の場合は譲渡証明書も兼ねているので別途用意する必要はありません。
完検証等ファイル照会に記載されている最終譲受人が予備検査を受ける場合も譲渡証明書は不要です。
委任状
本人が予備検査を受けるなら認印を申請書に押印すれば委任状は必要ありません。予備検査証の発行を受ける名義人と手続きを行う方が違う場合は委任状を用意してください。
手数料納付書
検査印紙を貼付します。用紙販売所で無料でもらえます。
申請書(OCRシート1号様式)
印紙販売所か運輸支局で無料でもらえます。
国土交通省のHPからダウンロードして印刷することも可能です。
その際はレーザープリンターを使用する必要があります。
自動車検査票
検査を受ける際に必要です。係員が検査内容を記載して合格印を押してもらって初めて有効な自動車検査票になります。用紙販売所で無料でもらえます。
検査印紙
検査を受ける際の手数料です。3ナンバーの車で2100円、5ナンバーの車は2000円です。予備検査証の有効期間内に新規登録をすれば、検査印紙は再度支払う必要はありません。
申請手続きの流れ
まずは事前に検査の予約をしておきます。予約はこちら→自動車検査インターネット予約システム
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印紙販売所で申請書と印紙を購入し書類を作成します
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完成検査修了証が電子データの場合は『完検証等ファイル照会』を先に発行してもらいます。
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運輸支局で予約の確認を受けてから検査コースに入ります
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検査コースの最後で合格印の押してある自動車検査票を受け取ります
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完成検査修了証や申請書などの必要書類と合格印のある自動車検査票を合わせて運輸支局の登録窓口に提出します
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混んでいなければ、10分から20分ほどで予備検査証が発行されます
以上