軽二輪(車検のないバイク)の申請書が一新されました。
今までは『軽自動車届出済証』というものが普通車でいう車検証の扱いでしたが、今後は普通車の車検証ほぼ同じものが交付されるようになります。
※記載されている内容が軽二輪は少なくなります。
申請書もOCRシートを使わずに、作成した申請書がそのまま『軽自動車届出済証』になるような形式でした。
軽自動車届出済証は電算化されておらず各運輸支局で紙ベースで管理しているような少し時代遅れの状態でした。
それが、2019年7月1日から電算化の作業が終わりそれに合わせて申請書もOCRシートを使用するように大幅に変更されました。
申請書の変更に伴って必要書類も変更されましたので解説していきます。
変更点の概要
2019年7月1日からの軽二輪(車検のないバイク)の主な変更点です。
2021年1月から認印の押印が廃止
2021年1月からさらに変更された点が増えました。
行政手続きにおいて認印を廃止しようという動きに合わせて二輪車も変更されました。
二輪車の登録申請において認印の押印が全般的に不要となります。
さらに譲渡証明書の譲渡欄の押印も不要となります。
ただし、所有権がついている場合は譲渡印のない譲渡証明書で手続きをしようとすると、所有者の方へ運輸支局から連絡がいき確認されるようです。
譲渡印が不要だからといって、所有権のついている二輪車を勝手に所有権解除しようとは思わないようにしましょう。
では代理申請の際の委任状はどうかというと、印鑑の押印は不要ですが委任状自体は添付して提出することになっています。
必要書類の変更点
今までは軽自動車届出済証申請書に押印し、さらにその申請書がそのまま『届出済証』となっていましたが、OCRシートになったことで委任状が使えるようになりました。
また、名義変更のときには譲渡証明書が追加で必要になります。
OCRシートの旧所有者欄に押印をしても譲渡を承諾したという意味でとらないという運輸支局の見解でしたので、名義変更や新規届出の際には譲渡証明書に譲渡する方の印鑑を押印して申請する必要があります。
譲渡証明書⇚こちらを印刷して使用してください。
委任状⇚こちらを印刷して使用してください。
手数料納付書はナンバーを返納した際の返納印を押印するので必要になります。
譲渡証明書について
7月1日より前に廃車をしてある場合は、届済証返納証明書に譲渡欄がありますのでそちらを使用してください。
7月以降に廃車(届出済証返納届出)をすると普通車の車検証と同じような用紙で交付されますので、次に新規届出をするときは譲渡証明書を添付するようになります。
OCRシート入手方法
軽二輪のOCRシートは各運輸支局で無料配布されています。
また、国土交通省のWebサイトでPDFファイルで作成されたOCRシートをダウンロードして申請に使用できます。
印刷して使用するには注意点がありますが、事前に作成できるのは便利ですね。
OCRシートを印刷する際の注意点をざっとまとめます。
- 用紙の種類・・・コピー用紙、普通紙、PPC用紙」等の表示のある普通紙を使用する
- 用紙の大きさ・・・A4版
- 印刷方法・・・オフセット印刷又はレーザープリントしたもの。インクジェットはNGのようです。
- 申請書のコピー・・・申請書は必ずPDFファイルを直接印刷しましょう。印刷したものをコピーするのはNGです。
詳しくはこちらのページを参考にしてください。
軽二輪自動車の各申請で使用するOCRシート
- 軽二輪1号様式・・・新規届出、軽自動車届出済証の記入(諸元事項以外の変更について申請する場合)
- 軽二輪2号様式・・・軽自動車届出済証の記入(諸元事項の変更について申請する場合))
- 軽二輪4号様式・・・車両番号の変更申請、軽自動車届出済証の再交付申請
- 軽二輪5号様式・・・軽自動車届出済証の返納届出
- 軽二輪6号様式・・・氏名等補助シート(軽二輪第1号様式、2号様式、4号様式及び5号様式の申請書だけでは記載できない所有者、使用者の氏名又は名称について申請する場合))
- 軽二輪7号様式・・・記載事項等補助シート(軽二輪第1号様式、2号様式及び4号様式から6号様式までの申請書だけでは記載することができない事項について申請する場合)
各種OCRシート見本
これだけ覚えておけばOK
どの申請にどの用紙を使うかをわかりやすく記載しておきます。
- 名義変更は1号様式を使用する
- 廃車は5号様式を使用する
- 再交付は4号様式を使用する
- 名義変更して抹消は1号様式と5号様式の二枚を一緒に申請する
- 新規届出は1号様式と2号様式を使用する
だいたい上記の5点を覚えておけば申請に困ることはないでしょう。
OCRシート記載例
OCRシートの記載例をまとめておきます。
軽二輪中古新規のOCRシート記載例
中古新規で車体の形状などの諸元を変更する場合は1号様式のシートに加えて2号様式のシートも必要になります。
車体の形状コードも掲載しておきますので参考にしてください。
軽二輪名義変更のOCRシート記載例
軽二輪住所変更のOCRシート記載例
軽二輪廃車のOCRシート記載例
軽二輪届出済証再交付のOCRシート記載例
委任状・譲渡証明書の記載例
委任状と譲渡証明書の記載例をまとめておきます。
軽二輪の譲渡証明書記載例
軽二輪委任状の記載例 新規届出・名義変更・住所変更
軽二輪委任状記載例 廃車
軽二輪委任状記載例 届出済証再交付
届出の種類ごとの詳細ページ
各届出ごとに詳しく解説しているページをまとめました。
まとめ
軽二輪の登録方法が小型二輪(車検のあるバイク)とほぼ同じになりました。
今までの登録方法を引き継いでいるのは、自賠責保険を必ず窓口で提示するという点です。
軽二輪は車検がないバイクなので自賠責保険に加入しているかを確認する機会が登録するときだけなので、窓口で提示すること必要なのです。
認印で登録できるのは今までと変わりません。
申請書がOCRシートとなり、さらに登録されている事項も電算化されたので今までよりも利便性が向上したのは間違いありません。
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