昨年も新たに10地域のご当地ナンバーが始まりました。
私は一応プロとして自動車登録業務をやっていますが、増えすぎてしまい全ては覚えきれません。ただ、変わった地域名のナンバープレートを見つけると嬉しくなるのは職業病かもしれませんね。
ご当地ナンバーに対しての感想として自分の住んでいるところの地名がつけられて嬉しいという方もいるでしょうし、以前のままのほうが良かったという方もいるでしょう。
そんなこんなで、けっこう前から始まっているご当地ナンバーですが、不便な点がいくつかあるので解説します。
管轄地域は強制的にご当地ナンバーになる
ご当地ナンバーが採用された地域に住んでいる方は、新たに自動車を取得したり、引越しをしてきて住所変更をする場合などは強制的にその地域のご当地ナンバーになります。選択の余地はありません。
例えば、世田谷区に住んでいる方が新たに自動車を取得した場合は必ず『世田谷ナンバー』になってしまいます。いくら『品川ナンバー』が良くてもつけることはできません。
同じ陸運支局なのに番号変更をしなければいけない
先ほどと同じように『世田谷ナンバー』を例にあげます。
通常、品川陸運支局の管轄内同士の移転登録であればナンバーを変えなくても書類だけで移転登録ができますが、新しい所有者が世田谷区になる場合は同じ品川陸運支局の管轄内でありながら、ナンバーを変えなくてはいけません。
ナンバーを変えなくてはいけないので車両持込での登録になってしまいます。
これは個人の場合は特に面倒を感じることは少ないのですが、自動車販売業を営んでいる方には面倒なことが増えるのではないでしょうか。
例えば、会社がたまたま世田谷区にあったとします。今までは品川ナンバーの車を下取りなどで自社名義にする場合は書類だけの移転登録で済んでいたのが、ご当地ナンバーができたことによって、自社名義にする場合にはほとんどの車を品川陸運支局に持ち込んでの登録になってしまいます。
特に、県内で1つの陸運支局しかない地域などでのご当地ナンバーも今までより面倒が増えているのではないでしょうか。
富士山ナンバーは静岡(沼津)と山梨の両方の陸運支局で発行される
過去にない初めてのパターンです。管轄をまたいでいるのに同じ地域名でのナンバープレートが発行されるという珍しいケースです。
同じ富士山ナンバーだからといって、どちらで登録しても良いというような素敵なルールはありません。
また、富士山ナンバー同士といえど、山梨から沼津へ引越しをした場合はナンバー変更が必要になります。
以上です。
ご当地ナンバーは賛否両論あるでしょうが、決まってしまったものはしょうがありません。
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